ダイレクトロードを実施するために

準備段階

正解データ要求メールを送信する

 以下の問い合わせフォームから、どのゲームの正解例が必要か記入してメールしてください。その際、どのような方々に対して実施するのか教えていただければ、もっと詳しいアドバイスができると思います。アドレスを横流ししたり、広告メールが送られてくるようなことはありませんので、安心してお送りください(笑)。

ゲームデータを印刷する

 ラインナップから、実施したいゲームデータを印刷してください。各ゲームによって微妙に違いますが、おおよそ以下のような構成です。

進行に関するもの

 進行役進行票(1部)、周りにいる人役進行票(周りにいる人役人数分)、ヒントの出し方(進行役+周りにいる人役人数分)、進捗状況把握表(1枚)、ルッキングバック用紙(参加者人数分)

参加者が使うもの(各チームごとに必要)

 説明書き(1枚)、情報カード(1セット)、地図等(1枚)(できればA3に拡大)、指示用紙(4枚1セット)(名称がゲームによって違う)、鉛筆、消しゴム
 ※チームごとにクリアファイルなどでまとめておくと当日もスムーズです。
 ※せっかく作る「情報カード」は、できれば繰り返し使える用紙に印刷してください。

実施に必要な人

全体の進行役

 タイムラインに従ってシナリオを読む人です。ダイレクトロード開発当初はシナリオが無く、私の話があまりにもあっちに行ったり、こっちに行ったりしていたため、(こらあかんわ)と思って作成しました。基本的にシナリオに書かれてあるタイムラインに沿って読み上げればいいので、重度の緊張しいの人でない限りは誰でもできますが、一度は声に出して練習してください。

周りにいる人役

 「頭の中」以外のゲームに必要です。「大災害の直後、自分たち(ゲーム参加者)の更に周りにいて、何をしていいか分からずにウロウロしている人」という役です。この人たちに指示を出す指令塔の役目をするのがゲーム参加者です。
 ゲーム前半は各チームのファシリテーター的な役割を果たします。「周りにいる人役」は、チーム数が3程度までなら、なんとか全体の進行役が兼任することもできますが、それより多い場合は進行役とは別に配置してください。ダイレクトロードは、チームの中に自然発生的にリーダーが生まれるのを期待します。スタート時に戸惑うチームがあれば、さりげなく導くのが前半の役割です。そして後半は、参加者たちが作成した指示書を受け取り正誤を確認して、正しければ内容についての質問を返します。最も理想は、各チームに1人の「周りにいる人役」がいる状態です。 どうしてもゲーム後半に指示書が集中して提出されるので、多くのチームで実施する場合は、最低でも3~4チームに1人の「周りにいる人役」を配置するようにしてください。実は全体の進行役よりも、この役の方が重要です。できるだけダイレクトロード体験者がなるようにしてください。そのため多チームに実施する前に、事前に周りにいる人役になってくれる人向けの体験会を実施することをお勧めします。

ゲーム当日までにすること

チーム分け

 予め、6人1組のチーム編成表を作成しておいてください。カードは6人の場合にうまく配れるように配列していますが、5人、7人でも大丈夫です。4人、8人はあまりお勧めしません。
 チーム構成を全く知らない者同士にするか、よく知っている者同士にするかは、ゲームを実施する目的で変わります。ダイレクトロードを純粋に防災ゲームとして実施する場合は、全く知らない者同士でチームを組ませるほうが、大災害直後の見知らぬ者同士でも協力しなければならない状況に近くなります。この場合は当日、「空いている席に適当に座ってください」としてもいいと思います。ダイレクトロードをチームビルディングやコミュニケーションツールとして活用する場合は、よく知っている者同士、あるいは、これからチームワークを発揮してほしい者同士で組ませるほうが良いと思います。

教材の振り分け

進行役用(1人分)

「進行役進行票」「周りにいる人役進行票」「ヒントの出し方」
 ※クリップホルダーに挟んで使用すると、動き回れて便利です。

周りにいる人役用(必要な人数分)

「周りにいる人役進行票」「ヒントの出し方」
 ※周りにいる人役は常に動き回りますので、クリップホルダーに挟みましょう。

正解例など

「正解例(1部)」「進捗状況把握表(1枚)」 「ルッキングバック用紙(参加者人数分)」

ゲーム参加者用(チーム数分)

「説明書き(1枚)」「指示用紙(4枚1セット)」「カード(28~30枚1セット)」 「地図等(1枚)」 (鉛筆と消しゴムを参加者が持参しない場合は準備)
 ※クリアファイルなどでチームごとに、ひとまとめにしておきます。

ゲーム当日

会場設定

 各ゲームのページに配置イメージを掲載しています。下の図は「海辺の町(Basic)」です。カードはシナリオ中で、誰かに配ってもらうくだりがあります。

 長机を二つ並べると、対面する人との距離が遠くなり過ぎてやりにくくなります。頭を寄せ合って地図を覗き込むイメージが理想ですので、長机の場合は1台でも良いと思います。
 周りにいる人役が動き回りやすいように、各島の間隔は空けてください。
 各チームの島とは別に、「正解例」と「進捗状況把握表」を置いておくテーブルを配置してください。周りにいる人役は指示書を受け取ったら、そのテーブルに来て正誤確認をします。

ゲーム中

 進行役は、シナリオのタイムラインに沿って「サイレントタイム」を入れてください。
 周りにいる人役は、自分の担当チームの周りにいて、適宜ヒントを出してあげてください。特にカギとなるカードを持っている人が、あまりにも気づかない場合は、さりげなく促してあげてください。どれだけヒントを出すかは難しいですが、開始30分位まで全然進んでいないように見えるチームでも、残り15分であっという間に完成させる場合もあります。基本は見守るくらいで良いと思います。
 各チームから指示書が出だしたら、一旦受け取り、正誤を確認してください。正解の部分には赤丸で丸をしてください。間違っている部分があれば、指示通りに動いてみたけど、うまくいかなかったという風に説明して指示書を返却してください。例えば「そこに、この道具はありませんでした」「指示された道具ではどうやっても無理です」「指示された場所に、そんな人は住んでいません」などです。指示書が全て正しかった場合は、進行票に記載されてあるそれぞれの質問をしてください。ゲーム中に出てくる道具を実際に準備して実演してもらうと、更にアウトプット効果は高まります。質問に納得できる説明ができれば、「分かりました!やってみます!」と言って正式に指示書の受け取り、進捗状況把握表に〇を入れます。4種類の指示書が完成できればゲームクリアです。4枚目の指示書が完成した時間を控えてください。
 ※「頭の中」だけは流れが違います。 「頭の中」は学校の先生が一人で実施することを念頭に作成しましたので、「周りにいる人役」を設けずチーム内で完結するようにしています。

ゲーム終了後

 各自が持っていたカードをお互いに見せ合うように促します。また、ルッキングバック用紙を配って記入してもらいます。早くクリアしたチームは、先にこの作業に取り掛かってもらいます。進行役は数分後に、まとめのシナリオを読みます。頭の中の情報を結びつける振り返りの作業を省略すると効果半減ですので、省略せずにおこなってください。

後日

フィードバック

 回収したルッキングバックをフィードバック用紙で集計し、お手数ですが私宛にお送りください。ダイレクトロードのブラッシュアップにご協力をお願いします。

フィードバック用紙(Excel形式につき必ず保存してから入力してください)

SNSでの拡散

 実施後は、ぜひぜひSNS等での拡散をお願いします。

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